スーパーボンバーマンR オンライン

5月27日にコナミから発売された『スーパーボンバーマンR オンライン』にハマっている。発売から1週間しかたっていないのにもかかわらず生活が浸食されていて、早くも危機感を感じている。異様なおもしろさだ。

おもしろさの原因として、操作性の高さ・オンライン対戦の安定性・ゲームシステムの良質さを挙げたい。

キャラクターの動きはプレイヤーの操作にキビキビと反応する。3D ボンバーマンにありがちだったのんびり方向転換するようなモッサリ感はない。ネットワーク越しの同期を待つようなこともなく、爆弾を置いたらすぐに蹴ったり投げたりできる。

ラグがほとんど感じられないことは驚いた。しかも PS4・PS5・Xbox・Switch・Steam のクロスプラットフォームで対戦できる。このゲームのインストールのために Steam をインストールするくらいにはゲームとは縁のない生活を送っていただけに、インフラや開発ツールの進歩を感じ取ってしみじみとした。

ゲーム仕様も感心するところが多い。スーパーボンバーマンの名を冠しているだけあって、シリーズ最上の完成度だった『スーパーボンバーマン5』からのシステムの継承が多くあり、さらに進化させてきていると感じた。たとえ爆弾の爆発までの時間は『スーパーボンバーマン5』よりも若干長く、パワーグローブによる投げの距離も3マスから5マスになることで戦いに多様さダイナミックさがプラスされ、玄人好みのシステムになっている。このあたりの仕様は 2002 年から5年足らずのあいだサービス提供されていた PC ゲーム『ボンバーマンオンライン』との折衷だと思われる。

『ボンバーマンオンライン』は私が青春を投じたオンラインゲームであり、シビアな通信品質が求められるオンラインゲームとして当時から異様なクオリティの高さがあった。娯楽の域を超えて真剣に取り組んだり鑑賞したりに堪える競技性のあるゲームだった。根強いファンも多く、当時のままのボンバーマンオンラインの復活を望む声はしばしば聞こえてきていた。それだけに、今作から『ボンバーマンオンライン』の影が見え隠れすると嬉しくなってしまう。

ハドソンとコナミはこれまでも何度もボンバーマンのオンライン化に挑戦してスクラップ&ビルドを繰り返してきたような印象があるけれど、今作はその集大成となっているのではないだろうか。などと勝手な感想を抱いた。まずは何度倒れてもあきらめずに素晴らしいゲームを完成させてくれたコナミ社に感謝したい。

それから、プレイのきっかけとなった出来事について。

Threes! とリングフィットとマリモを育てるゲームしかやらないほど、ゲームと疎遠になっていた私が今作をインストールする気になったのは、「根強いファン」のシェイク氏によるところが大きい。大きいというか 100% そうだ。

ボンバーマンへの情熱で日本一を決める大会があったら間違いなく優勝するであろうシェイク氏は、長年かけてプレイ動画を収集したり、ツイッター上で BO プレイヤーとの膨大なソーシャルグラフを築いていた。いったいどこから無尽蔵な情熱が湧いて出てくるのかは不思議でしかない。そんなシェイク氏が、今作の発売日に合わせて繋がっている BO プレイヤーに片っ端から声をかけて、同窓会的なものを企画してくださった。来ると教えてくれた人たちの顔ぶれを見て、二つ返事で行きますと答えたことが今作プレイのきっかけだった。

先述のとおりプレイ体験はすこぶる良く、かつてのプレイヤーたちと14年? 越しにまたボンバーマンが遊べたことは極めてエモ。その後ほどなく、USB コントローラーを買い求めたりこのブログを書いたりするに至ったわけでした。他の BO プレイヤーからもおおむね好評のよう。 この活躍はシェイク氏にしかできないものだし、大げさではなくコナミは氏を招いて食事を御馳走するなりしたほうが良いと思う。

同窓会のまとめがシェイク氏によってブログ記事になっていた。ぜひ読まれたい。 【スーパーボンバーマン R オンライン】BO同窓会(オンライン) : ボンバーマンオンライン復活熱望ブログ