写真をスキャンする

息子が通っていた保育所では定期的に写真の販売があった。子供が写っている写真があれば欲しくなるのが親心というもので、我が家も例に漏れず販売のたびに購入していた。購入の申し込みをしてしばらくすると、プリントされたL版の写真の束が保育所に届くので、それを受け取って持ち帰る。

億劫なのは受け取った写真のスキャンである。一応、埃をかぶったキヤノンのドキュメントスキャナがあるのだが、ここ数年使っていない。それを持ち出してきて、繋いで、大体いつも繋がらなくてトラブルがあって、ソフトウェアも使いづらくて…みたいなことを考えるとなかなか行動に移せない。

特に今回は、スキャナをPCに接続するためのUSBケーブル(A-Bタイプ)が家の中に見つからないところからがスタートだった。私用のために使うPCもWindowsからMacに変わっているし、とにかく至る所にハードルがあった。それでも重い腰をあげて今回ようやくスキャンをしたのである。

ところが画質が問題になった。試しに写真をスキャンしてみると、実に酷いものが出てきた。コントラストがぐっと持ち上げられ、暗い部分が大胆に黒飛びし、色味はまるで再現されていない。カラーのドキュメントにはいいのかもしれないが、もともと写真のスキャンは想定していないのだろう。色々試したあげく、スキャナを使うのは諦めた。

スキャナがだめならカメラだ、ということで、スマホを写真の真上に固定して、写真アプリで撮影を試みた。なかなかいい感じだが、フラッシュを焚くと当然光源が写り込む。そういえば、こういった写り込みを綺麗に消してくれる、写真スキャンのためのアプリあったなあ、と思い出して、Googleのフォトスキャンアプリを試した。悪くなかったが、画像処理の結果、だいぶ画質が劣化してしまう気がした。

結果的に、iPhoneメモアプリをつかってスキャンするのが一番よさそうだった。スキャンモードをきちんと「写真」に変えるのを忘れなければ、一番ましな品質でスキャンできた。フラッシュはオフにする代わりに光源が必要で、今回はデスクスタンドを用意したが、写り込まないように角度を調整するのがやや面倒だった。まあ、今後しばらくはまたやらないだろうから、多少セッティングに手間がかかるのはまあいいや。

忘れっぽいので、次回もスキャナを引っ張り出してガッカリしないようにしないと。


この記事は2025年6月14日にそめによって書かれました。